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帰国中学受験に向けて、海外ではどんな学習をすれば効果的なのか、過去問をどのようにして入手し、いつまでに終了しておくべきか等々、具体的にその学習方法を考える必要があります。
また帰国枠か一般入試科目に作文・面接試験はあるのか、志望校郡の入試科目に著しい隔たりはないか、帰国枠の入試問題のレベルは一般と比較して易しいのか、同レベルなのか、などを確認して今後の学習スケジュールを組み立てていく必要があります。

一般入試

国・私立中学の一般入試の科目は、国語・算数・社会・理科の4教科、もしくは国語・算数の2教科となります。
入試の体制は、各中学校によって異なります。

  • 帰国枠がなく、一般入試と同じ入試問題
  • 帰国枠はあるが、一般入試と同じ入試問題(合格基準点を若干考慮する)

入試科目は、国語・算数・理科・社会の4科目が中心

学校により出題傾向が異なりますので、過去問の3年分を中心に、傾向および難易度を確認・分析する必要があります。

それぞれの科目で対策方法が変わってくるので、科目ごとに合わせた対策をとらなければいけません。

中学受験の試験内容(特に算数)は、学校の授業で習わないような内容が問われることが多いです。
そのため家庭学習だけで対策をとるのには限界があるので塾に通う方が多いです。
もしそういった塾が近くにない場合は、通信教育と自己学習で進めていく必要があります。
受験までのスケジュールをしっかり立てて管理実行することと、質問がある場合にすぐに質問できる環境は必要です。

帰国子女枠

帰国生入試では、一般入試と同様の4教科や2教科、一般入試とは異なる4教科や2教科(作文を含む場合もあり)、2教科に英語を加えた3教科、英語のみの1教科など、帰国生入試の入試科目は多種多様です。帰国枠入試の体制は、各中学校によって異なります。帰国枠での受験(出願)資格は、海外の滞在年数や帰国後の期間などの条件が課されています。受験(出願)資格は、すべての中学校の帰国枠入試で統一されているわけではなく、各々が独自に基準を定めています。

帰国枠があり、入試科目が国語・算数で、一般入試とは試験内容が異なる

国語・算数のレベルは、学校によって異なります。中学入試の基本問題レベルから一般入試とほぼ同レベルまでと幅広く、入試日が一般入試に近づくにつれて、レベルも一般入試に近づく傾向があります。
一般入試に近いレベルの問題を出題する中学校は準備が必要になります。一方、基本レベルを中心に出題する中学校は、難度の高い問題に手をつけるよりは、基本的な問題に集中し、その範囲を100%得点できるように繰り返し演習していく必要があります。
基本であれ応用であれ、中学入試問題は、教科書の知識だけでは解けない問題が中心となるので、早めの準備が必要です。

帰国枠があり、入試科目として国語・算数に加え、英語の試験がある

国語・算数

国語・算数は、一般入試の対策と同じです。英語の試験の対策として、過去問が入手できれば、出題傾向に沿った学習が効果的になります。英検やTOEFLを利用する場合は、ある程度の取捨選択が必要になります。

英語

一般的に、現在身に付いている英語は、会話が通じるということを優先して習得した英語になります。そのため文法や文章表現としての英語(正確なスペル、抽象概念の単語量など)の力をきちんとつけていく必要があります。それには、難関私立高校入試用や大学入試用の問題集などで文法事項をチェックするのも効果的です。近年の長文読解問題では、英字新聞から出題されるケースも見られますので、英字新聞を読むという習慣も身につけていく必要があります。
ただし、中には英語よりも国語・算数に比重を置く学校もあるので、事前に教科比重については確認しておくことが大切です。

帰国枠があり、入試科目が英語(Essayを含む)

このタイプの入試は、現地校やインター校の出身者が対象になります。英語について法や文章表現としての英語(正確なスペル、抽象概念の単語量など)の力に、幅広い文章読解能力(Reading)と文章作成能力(Writing・Essay)が求められます。
これまでの入試問題を見ると、文法力、語彙力ともに英検準一級レベルの力が要求されています。その上で、Essayなどの対策として、添削指導を受けていくことができればベストです。なお、このケースでは、面接試験として、英会話やディスカッション・ディベートが加わることも多いので、英語を使っての表現力を磨いておく必要があります。

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